長期優良住宅の小屋裏の換気について 長期優良住宅についての最新ニュース!

長期優良住宅の小屋裏の換気について
都市部では最近は屋根断熱が主流になりつつあります。高度斜線や北側斜線によって部屋が小さくなることから、その対策として小屋裏空間を有効に
利用する目的で屋根断熱とする事が多いのです。屋根断熱にすると、小屋裏空間は存在しないとみなされ、劣化対策等級3による小屋裏換気装置は
必要なくなります。しかし、屋根材の下には壁面と同様の通気層を設置して、空気の流れを確保することが望ましいとされています。
また、屋根断熱の通気層内に遮熱層を組み入れると、外部からの輻射熱を遮ることができ、夏場の暑さの緩和になります。
長期優良住宅で天井に断熱材を設ける場合には、構造躯体の劣化対策として、小屋裏換気が必要となります。夏場の屋根面は70℃以上になると
言われています。天井断熱の場合には、日射による熱が直接野地板の裏面に伝わり、輻射熱を小屋裏空間に放ち続けて小屋裏内の気温を上昇させて
しまいます。これでは断熱材が天井裏に設置されていても完全な断熱は難しく、室内側の温度が上がる原因になりやすいのです。
天井断熱を行う場合には、自然換気を行うだけではなく、機械による強制排気で十分な小屋裏換気を行うことが望ましいです。